私はかつて、経営のプレッシャーと孤独の中でアルコール依存症に陥り、長い回復の道を歩んできました。
断酒を続けて12年。今では、自分の経験が誰かの役に立てるのではないかという想いから、この団体を立ち上げました。
日本は飲酒に寛容な文化が根づいており、「お酒に強いこと」が美化される傾向すらあります。
しかし依存症は、だらしなさや意志の弱さではなく、脳に変化が起こる“病気”です。
私自身も、医療機関を受診しましたが、生活習慣の改善や一時的な対症療法が中心で、依存症そのものへの根本的なアプローチや継続的な支援にはつながりませんでした。
私自身は、2013年に断酒を決意し、現在まで断酒を継続しています。その経験を通じて感じたのは、悩みを抱えた人が安心して相談できる場所や、適切な支援につながる仕組みの重要性でした。
「同じことを繰り返してしまう人を、一人でも減らしたい」――その思いから、2025年に一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会を設立しました。その後、活動理念をより明確に伝えるため、2026年に一般社団法人HELKEMA(ヘルケマ)へ名称変更しました。
HELKEMAは、依存症に悩む本人だけでなく、そのご家族や周囲の方々も含めて、誰もが安心して相談できる場所を目指しています。そして、必要な支援へとつながる「きっかけ」をつくり、一人でも多くの方が希望を持って歩み出せる社会の実現に取り組んでいます。
現代はストレス社会です。
アルコールや薬物、ネット・ゲーム、オンラインカジノなど、新たな依存症が若年層にも広がっています。
にもかかわらず、正しい理解や予防教育、早期支援の体制はまだ十分ではありません。
ヘルケマは、依存症を予防し、回復を支え、社会復帰を後押しする「3つの予防」(発生・進行・再発)を柱とし、行政・企業・学校と連携して、広く啓発と支援を行っています。
私は経営者として、孤独や責任感の中で依存症に陥りました。
同じように、誰にも相談できずに苦しむ経営者が多くいることを知っています。
だからこそヘルケマでは、企業経営者やビジネスパーソンの心のケアにも注力しています。
メンタルヘルス支援やストレスマネジメント、そして依存症に陥る前の早期対応が、企業の健全な成長にもつながると信じています。
私たちは、一人でも多くの方が依存症の苦しみから解放され、自分らしい人生を取り戻せるよう、支援を続けてまいります。
依存症を経験した一人として、そして誰かの力になりたいと願う一人として。
一般社団法人HELKEMA(ヘルケマ)
代表理事 今野 義隆