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薬物依存症とは

薬物依存症とは、薬物の使用を自分でコントロールできず、やめたくてもやめられなくなる状態を指します。

依存性のある薬物を使用すると、脳の働きが変化し、意志の力だけでは薬物使用をコントロールすることが難しくなります。その結果、心身の健康を損なうだけでなく、人間関係や仕事に悪影響を及ぼし、生活全体に深刻な問題を引き起こします。

特に、薬物を使い続けると「どうしても薬が欲しい」という強い渇望が生じ、それを抑えることが困難になります。そのため、薬物を手に入れるために違法行為に走るケースも少なくありません。

薬物依存症は、個人の意志の問題ではなく、脳の機能変化によって引き起こされる病気です。適切な治療と支援を受けることで、回復への道を歩むことが可能です。


薬物依存症のチェックリスト

DAST-20日本語版

注意事項:ここでいう「薬物使用」とは、以下の1~3のいずれかを指します(使用回数に関わらず)。

1. 違法薬物(大麻、有機溶剤、覚せい剤、コカイン、ヘロイン、LSDなど)を使用すること
2. 危険ドラッグ(ハーブ、リキッド、パウダーなど)を使用すること
3. 乱用目的で処方薬・市販薬を不適切に使用すること(過量摂取など)

※飲酒は「薬物使用」に含みません。

  • 総得点が1~5点の場合:軽度の薬物依存が疑われます。できるだけ早く専門医に受診されることをお勧めします。
  • 総得点が6~10点の場合:中度の薬物依存が疑われます。できるだけ早く専門医に受診されることをお勧めします。
  • 総得点が11~15点の場合:相当程度の薬物依存が疑われます。ただちに専門医に受診されることを、強くお勧めします。
  • 総得点が16点以上の場合:重度の薬物依存が疑われます。ただちに専門医に受診されることを、強くお勧めします。



薬物依存症 相談先一覧

精神保健福祉センター

※「こころの健康センター」などの名称のところもあります。

各都道府県や政令指定都市の精神保健福祉センターに、ギャンブル依存についての相談窓口があります。地域の医療機関や自助グループについての情報も得られます。

集団のプログラムなどが行なわれているところもあります。


施設や自助グループなど

ダルク

薬物依存症から回復した当事者が中心になって運営している回復施設。
全国各地にあり、自助グループNAと共通の回復プログラムを用いている。
本人はもちろん家族の相談も受けている。家族会があるところも多い。

  • 全国の情報は、「12ステップ」をプログラムの中心とする依存症関連施設・団体が加盟している「JCCA」のホームページに掲載されています
NA(ナルコティクス・アノニマス)

薬物依存症者の自助グループ。
アノニマスは「無名の・匿名の」と訳され、本名を名乗る必要はない。
各地でミーティングが行なわれている。
ミーティングは基本的に本人のみだが、「オープン・ミーティング」には家族や関係者をはじめ誰でも参加できる。
「女性」「男性」「性的マイノリティ」などの特別ミーティングもある。

薬家連(やっかれん 全国薬物依存症者家族会連合会)

薬物依存症者を抱える家族の集まりで、全国各地で開催されている家族会の連合組織。
薬物で逮捕されたらどうなるか、服役中に家族は何ができるかなどを含め、さまざまな場面の相談に応じている。
TEL:03-5856-4824

ナラノン

薬物依存症者の家族や友人の自助グループ。
全国各地でミーティングが行なわれている。本名を名乗る必要はない。

ファミリーズアノニマス

アルコール、薬物、ギャンブル、買い物、ネット、ゲーム、スマホ、摂食障害など、家族や友人に依存症の問題を持つ人のための自助グループ。

ARTS(Addiction Recovery Total Support アーツ)

薬物・ギャンブル・アルコールなどの依存症への誤解をなくすための提言や調査を行なう団体。家族のオンライン相談会など直接の支援も行なっている。

依存症オンラインルーム「ルームN

ASK認定依存症予防教育アドバイザーが主宰する薬物依存症のオンライン自助グループ。
Zoomミーティングを開催。女性当事者、家族のルームも。

医療機関

薬物依存症の専門医療機関を探すには、精神保健福祉センターや保健所で紹介してもらう、ネットで検索する、などの方法に加えて、家族会や「ダルク」などの情報も役に立ちます。


出典:特定非営利活動法人ASKホームページ (https://www.ask.or.jp/article/6489/)